小学受験・幼児部(最年少・年少・年中・年長)

小学受験・幼児部 > 小学受験情報

小学受験・子育てについての相談コーナー~片づけができない子にはどう指導すればいいのでしょうか?(最新版)(塾生・会員生・中村教室グループ塾生・保護者共通)

お母さん方へ~お子様の子育てのヒントにしてください。

3 片づけができない子にはどう指導すればいいのでしょうか?

Q 長男は、来年、私立受験を控えています。とにかく片づけができません。出した物はなんでも出しっぱなしです。いくら「片づけなさい!」と叱ってもしません。いつもその様子を見ている二歳違いの弟のほうは、何も言わなくてもきちんと片づけができます。
主人は「お前のしつけが悪いからだ」と私を責めます。“私なりに一生懸命やってきたつもりなのに”と思うと、悔しくて泣きたくなることもあります。どうすれば子どもに片づけさせることができるでしょうか?。

A 子どもの片づけができないということは、はっきり言わせていただけば、それは「全部親の責任」(もちろんお父さんも含めて)だということです。決して子どもの責任ではありません。まず初めにお母さんにしっかりとそのことを理解しておいていただきたいと思います。
その上で、私自身の経験を言わせていただきますと、恥ずかしながら、実は私の長男もあなたの長男とまったく同じで、片づけがまったくできない人間にしてしまいました。そして本人は、大きくなってからは「僕は部屋が片づいてしまうと落ち着かないんだ。散らかってるほうがいい」などと言って、開き直っていましたが…。
わが子に対して「片づけ」の教育ができなかったカラクリが、今ははっきりとわかります。本当に「後の祭」ですが。
でも、ご長男は、今五歳です。まだまだ大丈夫ですから、次のようなことをやってみてください。
お母さんの「声」だけのエネルギーを使わないとできない段階に入ってきています。
それは、お母さんが何か別なことをしていたり、自分はテレビを見ていて「机の上を片づけなさい」と言っても子どもはしません。なんとかごまかしているうちに、きっとブツブツ言いながらでもお母さんが片づけてくれるに違いないと思うのです。

ひょっとして、実際にそのようなことがありませんでしたか?
まずお母さんは声だけ、つまり耳からの刺激だけで子どもに教育することから、体をつかって実際に手本を示し、目からの刺激という、より効果がありたくさんのエネルギーを必要とする教育の手段に変える必要があるということです。つまり「口だけ」ではなく「体全部」を使うのです。
お母さんは“あくまでも楽しそうに”お子さんの手を引き“あくまでも楽しそうに”お子さんと一緒に片づけをします。そして、初めのうちは欲張らないで、机の上といったら机の上だけにして、一緒に片づけができたらこう言うのです。「ああ、きれいになった!気持ちがいいねぇ。あなた、よく見てると、片づける要領がいいねえ。○○を△△にした時は、びっくりしたわ。上手ねえ!」などと…。
○○、△△は、たとえば「鉛筆を筆箱の中に入れる時にすごく上手に両手を使っていた」とか「椅子をしまう時に音がしなくて上手だった」とか。なんでもこじつけて、ほめてあげます。そうすると、この言葉を聞いた子どもは「お母さんって、僕のすることをちゃんと見てくれているんだ!」と思ってうれしくなります。
どんな小さなことでもいいですから、「どこかほめてやれるようなこと」を探しながら一緒に片づけてください。そして、ほめる時には“できるだけさりげなく、本当に関心したように”言うのです。その時は“歯の浮くような言葉で、女優になったつもりで”笑顔で演技をするのです。自分がテレビで演技をしていると想像しながら言うと、落ち着いて子どもに言うことができます。これは経験済みです。
一緒にやっていく中で“片づけの要領”をきちんと教え直します。案外、わかっていないこともありますし、反対に、親のほうがへえ~と思うような片づけ方をすることもあります。
このようにしばらくの間、「一緒に楽しく」いろいろな片づけ方をしてください。そして、子どもさんが片づけをすることを苦にしなくなったように思われたら、「今日はお母さんどうしても一緒にできないから、一人で片づける?」と一人で片づけをさせます。
そして、片づけた後を必ず一緒に見に行き、ほめてあげてください。できれば、その時にも何か具体的に、どこどこがしっかりときれいにできている。上手にできるようになって、お母さんはうれしいと“認めて”ください。
この“認め”がないと、次の段階の「いつでも一人でできる」という“片づけができる態度の定着”にはつながりません。

このようにして少しずつつけていくのですが、社会の規範、価値観などからか、どうしても男の子は片づけが苦手です。だから、お母さんはご自分のできる範囲内でいいですから、彼の片づけができた時には、何らかの肯定的なリアクションをしてあげてください。
一人で片づけができるようになってからでも、たまに一緒に学校のことや家族のことを話をしながら「楽しく」片づけをします。そうすると、子どもにとって片づけが「楽しいこと」になります。そうすると徐々に一人でも片づけができるようになってきます。
お片づけをしている時が、いつもお母さんとの「楽しい時」で、快い言葉をたくさんかけてもらえるとしたら、子どもはそれを喜んでやります。たぶん一番効果があるのは「あなたは片づけが上手ね」という言葉です。
いつもこう言われているうちに、本当に上手になるのです。いつも耳にする言葉が、「あなたは片づけが上手ね」というのと「あなたは片づけが下手ね」とでは大きな違いです。
子どもさんの片づけができないことで、あなたを責めるご主人は、同時に心の深いところではご自分を責めていらっしゃいます。
だから、悔しい気持ちはわかりますが、できるなら“かわいそうな人”と思い、許してあげてほしいのです。
そして、今までの自分の接し方を反省はしても責めないでください。自分を責めることからは何も新しい前向きなことは生まれてきません。それは私自身の経験からもはっきり言えます。
恥ずかしながら、私も息子の片づけの悪さについては、今息子のお嫁さんに「しつけのし直し」をしてもらっているのかもしれません。
少し前までは、男性は片づけなどできなくても仕事さえしていればいいという価値観でしたし、なによりも「片づけよりも勉強してほしい」と思っていた自分を、いまさらながらに恥ずかしく思います。
でも、これからは、上記のようにすれば、絶対に片づけ上手な人間を育てることができます。しばらくは“笑顔の素敵な名演技のお母さん女優”をめざして頑張ってみてください。

▲pagetop小学受験情報のインデックス

教室のホームページに掲載されている全ての画像、文章のデータについて、 無断転用・無断転載をお断りいたします。