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広島の国立・私立中学「合格への確かな道」(6)中村先生からの合格ポイント!

テーマ:合格に一番効く直前の学習ポイント

問題を多く解いて解法の共通性をつかむ!

この時期になると塾でも「入試まで二か月半しかないのだから、あとは過去問だけに集中すべき」という考え方は根強いようです。

しかし過去問というのは、あくまでも各分野から少しずつピックアップした「総合問題」に過ぎません。私としては、たとえば『速さ』の問題を解く力をつけたいのなら、速さに関する問題を20~30題まとめて勉強することが、最も効果的であると思っています。

同じ単元の問題に数多く取り組むことは、問題を解くときの本質、つまり”解法の共通性をつかむ”うえで大変重要です。したがって私の指導では、入試直前であっても、あくまでも単元別学習を中心として進めています。

とはいえ、過去問も当然欠かせません。
時間配分や解く問題の選択、解く問題の順序の決定など、実戦さながらのスタイルで演習しておくことは、本番であわてないためにも大事です。仮に第7志望までるとしたら、第1、第2志望は5年以上、第3志望は3年以上、第四志望から第7志望も少なくとも1年分は練習しておく必要があります。

したがって私としては、単元別を6割以上、過去問を4割以内の割合で進めていくのがベストだと考えています。これから受験直前まで、単元ごとの集中学習で問題を解く力をつけ過去問で入試本番に備えてトレーニングをする。こうした最も効果の上がる勉強時間の配分を、ぜひ心がけてください。

そこで次の章では各単元ごとの勉強法について、ポイントをまとめていきたいと思います。算数で非常に重要な単元は、いくつかにしぼられます。まず一番にあげられるのが比を含めた『割合』。2番目が『速さ』。次に『平面図形』です。

最重要単元の学習ポイントをチェック!

『割合』の学習ポイント
濃度の問題や損益の問題は、割合そのものが出題の対象となりますが、それ以外に、割合は他の単元を解くときの手段としても使われます。入試問題の8割程度の割合の考え方に関わっていると言ってもよいほどで、それだけに最重要単元です。

手段としては、特に「比」の部分が他の分野によく使われます。具体的には方程式を使えない小学生の場合、和差算、つかめる算、消去算、還元算を方程式の代替手段として使うことになります。特に中堅校・上位校の受験生が気をつけて欲しいのは、
(1)還元算で1つの式の中に同じ未知数が2か所ある場合[例:2(□+3)=□+10]
(2)引き算を含んで、しかも未知数が2か所ある場合[例:(4)-7=11-(2)]
こうした問題が出る場合を想定しておく必要がありますし、またこれをマスターしておかないと、問題を解きづらくなる文章題も出されます。

また消去算に関しては、上位校では未知数が三種類以上あるものが非常によく出てきます。これもきちんと練習しておく必要があります。

『速さ』の学習ポイント
『速さ』に関しては、速さそのものの問題、それから2つ以上のものが相対的に動く旅人算、時計算、通過算、流水算などの問題がありますが、一言でくくると、そのほとんどが旅人算ということになります。時計算における2本の針の重なりや開き、通過算の列車のすれ違い、流水算の船同士のすれ違いなど、まさにその本質は旅人算です。

これを解くための道具として、私はぜひダイヤグラムを習得してほしいと思います。塾の先生の中には独特の線分図による解法を指導するケースもあるようですが、これは与えられた状況を把握しづらいのです。すれ違った、出発した、到着したなど、線分図では分からない時間の前後関係も、ダイヤグラムなら視覚的に分かりやすくなり明瞭につかむことができます。6年生の今までダイヤグラムを全く使ったことがなく、ゼロからのスタートになる場合は難しいかもしれませんが、あと一押しで使いこなせるレベルにあるお子さんは、必ず完全習得するようにしてください。

『平面図形』学習ポイント
『平面図形』 に関して押さえておくべきは、『三角形の相似』と『三角形の面積の比と線分の長さの比の関係』の2点です。

三角形の相似は平面図形の出題対象になりますが、他の分野の問題を解くための手段にもなります。たとえば立体の切り口を求める際には必ず相似を使います。それから立っている棒に光線が当たった時に影ができるという問題もよく出されますが、これも相似を使いますから、よく勉強しておきましょう。

また三角形の面積に関しては線分の長さの比を求める時に、面積の比を利用して、あっと驚く華麗な解法があるというケースをよく見かけます。なかなか奥が深くてマスターしにくいだけに、全体的にきちんと把握して身につkておくことが、合格を強く後押しする大きな力になります。

これらのポイントを単元別に詳しく的確に勉強していくためには、もちろん1対1の指導者がついていれば理想的です。しかし各ご家庭で進めていく場合4つの方法があると思います。
(1)中村教室のテキストを活用する~塾のテキストの多くは、単元別に多くの問題を掲載しているため、これを大いに活用する。
(2)問題量の多い問題集で勉強する~市販の参考書でも、分野別に分冊になっていたり、問題量を多く載せているものを選んで活用する。
(3)異なる出版社の問題集を3~4冊揃えて勉強する~同じ出版社の問題集同士では重複問題が多いので、異なる出版社の問題集を複数用意。必要な単元をピックアップして問題量を確保。中村教室のみなさんは、「出る問題シリーズ」で十分です。
(4)問題集をご家庭で作る~問題集や塾の教材からピックアップし、単元ごとにまとめたオリジナル問題集をご家庭で作る。

非常に手間がかかる(4)を現実に実行されているご家庭もありますが、ほとんどは(1)から(3)で対応できると思います。また受験までの2か月は、問題集3~4冊程度を十分に解ける期間です。効率的な単元学習を頑張っていただきたく思います。

そしてこれから各ご家庭に一番お願いしたいことは、お子さんの体と心のケア、そして学業面では、勉強のチェックや○付け、塾の膨大なテキストの整理などを。中学受験はご家庭の全面的協力なくしてはできません。ぜひ今まで以上の面倒見をお願いします。

また最もストレスと不安を感じているのは他ならぬ受験生自身。しかし私の経験上、「不安で仕方ない」と口に出して訴えかけてくるお子さんのほうが、案外合格をしっかりと手にしています。自分の不安を封じ込めたり、無理やり強がったりするより、さらっと口に出してしまうこと。そしてご家庭がそれを鷹腸に受け止める雰囲気作りが大切。ましてやお母様がお子さん以上に以上に不安を抱え神経質になるのは禁物です。そして風邪に気をつけ、睡眠時間を決して削らず、ご家庭揃って身も心も元気いっぱいで当日を迎えてください。

いよいよ入試が迫ってきました。この時期は受験生の誰もが自信とが交錯し落ち着かない日々を送りがちになります。しかし、これからの毎日毎日を最大限に活用すれば合格のチャンスは大きく広がります。

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